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山内マリコさん(の小説)

山内マリコさんは、1980年富山市生まれの作家さんです。

http://yamauchimariko.tumblr.com/

 

デビュー作の『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎)から始まり、

『アズミ・ハルコは行方不明』(幻冬舎)、

『さみしくなったら名前を呼んで』(幻冬舎)、

『パリ行ったことないの』(CCCメディアハウス)、

最新作『かわいい結婚』(講談社)まで、

5冊の本を出されています。

 

ほとんどが女性を主人公としていて、とても読みやすく身近で楽しい話が多いのですが、

時には現代社会の矛盾(?)や女性特有の悩みなどを鋭くついていて、ハッとさせられます。

地元富山を彷彿とさせる話や、主に20代の地方出身・地方在住の女性の話も多く、

今までありそうでなかった新しいタイプの小説を届けてくれるので、注目しています。

今年の2月には、山内さんのトークショー兼サイン会が地元富山であったので参加したのですが、

サインだけではなく一緒に写真も撮ってくれましたし、山内さん自身とてもキュートで面白い人でした。

今後も新しい小説等を出版されることを楽しみにしています。

 

ところで、私自身2~3年前から、山内さんの小説はもちろんのこと、

読書をコンスタントにするようになったのですが(大学生の時以来の感覚です)、

読んだ本はできるだけ、「読書メーター」というツールを使って、管理し記録に残すようにしています。

 

私の読書メーターのページ

http://bookmeter.com/u/419856

 

ご興味のある方は、ぜひ上記サイトをのぞいてみて頂ければと思います。

『マイベストプロ富山』に掲載されました。

 北日本新聞社が運営する

『マイベストプロ富山』に

「弁護士 川原拓也」のインタビュー記事等が掲載されました。

ぜひ1度ご覧頂ければ幸いです。

http://mbp-toyama.com/kawahara-law/

『マイベストプロ富山』は、専門家と消費者とのマッチングを支援するサービスとして

全国の地域で運営されているサイトの富山県バージョンです。

弁護士に特化した紹介サイトというのは多数ありますが、

このサイトの特徴は、弁護士等の法律専門家だけではなく、

幅広い職業の(富山県内の)専門家を紹介しているところです。

ぜひご活用ください。

 

 

『それでもボクはやってない』

2007年に公開された周防正行監督による映画。

『Shall we ダンス?』や最近では『終の信託』などで有名な映画監督です。

 

タイトルの映画は痴漢冤罪(を通した日本の刑事裁判の実態と人質司法の問題点等)をテーマとしており、

主人公が電車の中で痴漢加害者と間違えられてから、刑事裁判で一審判決を受けるまでが描かれています。

 

2007年の公開当時、私は法科大学院に通っている最中であり、

その頃劇場で観たときも、話に引き込まれ、圧倒され、

司法の現実(として描かれていたもの)に少なからず衝撃を受け、

当時はより熱心に刑事法関係を勉強するようになった(と信じている)のですが、

昨日、約6年ぶりに、弁護士になってからは初めてこの映画を観て、

改めてこの映画のリアルさと「刑事裁判で忘れてはならないこと」を実感しました。

 

警察官、捜査担当副検事、公判立会検事、裁判官、書記官、司法修習生、

被疑者・被告人とされた主人公、当番弁護士、弁護人(ボス弁とイソ弁)、主人公の母親・親友・元彼女、

被害者の女子中学生、目撃者、裁判の傍聴人などなど、

特に法曹三者ないし司法関係者であれば、映画製作者らがしっかりと調査・取材をし、

実際の日本の刑事手続きの姿を忠実に再現しようとした作品であることがわかると思います。

 

そのため、決して派手ではなく、楽しい作品ではなく、むしろ重苦しい内容であることは間違いないのですが、

だからこそ途中で目が離せない、見ごたえのある映画になっていると思います。

 

主人公(加瀬亮)がラストで言っていたことが印象的で、

 

どこかの裁判官が「真実は神のみぞ知る」と言ったらしいが、それは違う。

少なくとも僕自身、すなわち被告人とされている者だけは真実を知っている。

だから、裁判は真実を発見する場所なんかじゃない。

法廷に出された証拠をもとに、裁判官がとりあえず有罪か無罪を決める儀式にすぎないんだ。

そして僕はとりあえず有罪になった。

だけど僕だけは裁判官にはっきりと言える。「あなたは間違った判断をした」

 

といったようなことだったと思うのですが、

刑事裁判で決して忘れてはならない重大なことを思い起こさせてくれました。

 

裁判は(正当な)証拠に基づいてなされなければならないこと

そして、疑わしきは被告人の利益に

 

一部映画の中の具体的な内容に触れてしまいますが、この映画の中では、

 

警察官が被疑者の初期供述をきちんと録取していなかったり、物証確保を怠っていたり、

主人公を警察官に引き渡した駅員が、主人公に有利な目撃証言をしている証人を無視したり、

被害者の女子中学生が虚偽の証言(ただし、痴漢をされたこと自体ではない)をしていたり、

主人公の家にあったわいせつな雑誌等が証拠としてあからさまに提出されたり、

弁護側が作成した現場再現ビデオが真摯に検討されていなかったり、

 

などなど「不当な」証拠が判断の材料となってしまっていること、

そして疑わしいことはすべて被告人の「不利益に」考慮されていると思われました。

 

もちろん痴漢が卑劣な犯罪であり、加害者を厳正に処罰しなければならないと

思う気持ちは私も捜査機関も裁判官も一緒であると思います。

そして痴漢事件は物証が乏しい等、裁判官の判断が難しいことはよくわかるのですが、

我々弁護士も含め、司法関係者は特にこのような事件では慎重な検討や判断をしなければなりません。

 

『リーガル・ハイ』などコメディ(?)タッチの弁護士ものが人気があるのは、

私も好きでよく見ているのでわかるのですが、

この映画は多くの方にぜひ1度は見てもらいたいと

弁護士としておススメできる作品であることに間違いありません。

 

P.S. 主任弁護人役の役所広司さんは憧れるほどかっこ良すぎます。

 

ドラマ『半沢直樹』(と労働法)

この間の日曜日に最終回を迎えたTBSのドラマ『半沢直樹』。

驚異的な視聴率をたたき出しており、ご覧になっていた方も多いものと思います。

「倍返しだ!」もとい「100倍返しだ!!」は流行語にもなっているようですね。

 

当職は、ドラマが始まる前に、原作である

『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』(いずれも池井戸潤著、文春文庫)

を読んでいたので、あらかじめ大まかなストーリー自体はほぼわかっていたのですが(笑)

それでも実写で作られたこのドラマは非常に面白かったです。

 

半沢役の堺雅人はもちろんのこと、脇役も敵役もバッチリはまっていたと思います。

今後また原作を読み返すこともあると思うのですが、その時は完全に

半沢は堺さんをイメージして読んでいることと思います。

これはドラマ『ガリレオ』シリーズ(東野圭吾原作)の福山雅治と同じような現象です。

 

最終回は、大活躍したはずの半沢が、ラストでまさかの出向を命じられるという驚きの展開でしたが、

(もっとも原作に忠実ではあったので、驚きながらもホッとした(?)ところもあり)

おそらく『ロスジェネの逆襲』(ダイヤモンド社)をもとに続編が制作されることは

ほぼ間違いないと思われるので、今からとても楽しみにしています。

 

さて、ブログのタイトルに (と労働法) と付けたのですが、

このドラマには労働法上ツッコミ(?)を入れたいところが結構あったように思うのです。

 

例えば、上司が、他の社員が見ている面前で、机の上をバンバンと叩きながら部下を罵倒する、

というのは明らかにパワーハラスメントに該当するのではとみられる場面でした。

また、フィクションでありますので、話が大げさであり、かつ、

視聴者には「悪いことをしている者の具体的な行為がはっきりとわかるようにしてある」のは当然なのですが、

それにしても融資申込後、融資予定先に「120億円の損失が発生したこと」を認識しながら、

「それがない前提で」自己の出世等のために「200億円の融資を断行する」というのは、

明らかに銀行に損失を与える行為であって、(特別)背任罪にあたること、役員の解任事由にあたること、

そして従業員等であれば懲戒解雇事由にあたることが明らかな、とんでもない違法行為だと思われます。

 

加えて、半沢がその命令を受けた「出向」についてですが、

当然これは会社側が従業員に対して好き勝手にできるものではありません。

「出向」とは、

労働者が自己の雇用先の企業に在籍のまま、

他の企業の事業所において相当長期間にわたって当該他企業の業務に従事すること、

と一般的には定義されています(菅野和夫著 『労働法』 弘文堂刊 参照)。

銀行等ではよくあるのかもしれませんが、通常はあまり良くない処分であることが多く、

少なくとも出世にあたるということは極めてまれであると思われます。

 

出向命令が有効であるための要件は、簡略化すると、

①労働契約上の根拠があり、かつ②当該出向命令が権利の濫用にならないことであり、

法律上も、「使用者が労働者に出向を命ずることができる場合において、当該出向の命令が、その必要性、

対象労働者の選定に係る事情その他の事情に照らして、その権利を濫用したものと認められる場合には、

当該命令は、無効とする」(労働契約法14条)と定められているところです。

 

となりますと、半沢を応援する半沢びいきの立場はおいておくとしても、

やはり(法律上も)今回の半沢の人事には疑問符がつくと言わざるを得ないように思います。

 

もっとも、半沢は期待通り、出向先の「東京セントラル証券」でも(原作では)大活躍していますので、

堅い話は抜きにして、続編のドラマ化ないし映画化を楽しみに待っている今日この頃です。

民事介入暴力対策岐阜大会

7月12日(金)は、岐阜市内で行われた

第78回 民事介入暴力対策岐阜大会(協議会)

および

第22回 暴力追放岐阜県民大会

に参加してきました。

 

今大会(協議会)のテーマは、『不動産からの暴力団排除』。

暴力団に不動産を(で)「持たせない」「使わせない」「稼がせない」ための

方策等について、報告とディスカッションがありました。

 

この点、ここ数年の間に、各県で暴力団排除条例が制定・施行されました。

また不動産売買契約書ないし賃貸借契約書の中に「暴力団排除条項」を入れたり、

契約の際に「自らが暴力団員等でないことの表明確約書(誓約書)」を提出させたりする

ことが徐々に浸透してきています。

そのため、不動産からの暴力団排除の取組みについては、

着実にその成果が出てきているものと考えられます。

 

しかしながら、「競売・公売」による強制的な民有不動産の所有権移転の場面では、

未だ法律の不備等により、暴力団が関わりをもってしまう素地を残してしまっています。

 

日本弁護士連合会(日弁連)も法改正の必要性についての意見書を、先月、国に提出したところですが、

暴力追放運動に関しては、何よりも社会が一丸となって暴力団等と関わりをもたないことが肝心ですので、

弁護士である私としても、警察や暴力追放運動推進センター等と協力しながら、

この問題に関する啓発・援助活動を継続していきたいと思っています。

 

なお余談ですが、大会の記念品として、「Good-bye,YAKUZA」と書かれた黄色いタオルを頂戴しました。

なかなか派手なパンチのある代物なのですが、また野球をするときにでも使わせてもらおうと思います(^^ゞ

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